「大和焼きそうめん」は奈良県の新ご当地B級グルメ。
奈良特産の大和肉鶏のダシに、三輪の生そうめんをからませて焼いたもので、トッピングにも大和肉鶏を使います。
スープはコラーゲン豊富で、女性にもおすすめです。
2011年5月に開催された「ならB級グルメ決定戦」でダントツの評価で優勝して知名度が急上昇中しました。
このメニューを開発したのは奈良市大宮町の焼き鳥店「ごちどり」。
厳選した大和肉鶏を毎朝さばくことで鮮度にこだわり、7時間煮込んでスープを作ります。ダシが染み込みやすい生そうめんを使用して固めにゆで上げ、スープと秘伝のスパイスを絡ませて作る手間のかかった料理です。
2012年7月からは奈良、天理市の居酒屋や料理店10数店舗で提供されるようになりました。
大和肉鶏は奈良県唯一の地鶏
奈良は、大正末期から昭和初期頃までは、愛知・徳島と並び、食用鶏の三大生産地のひとつとして知られています。
歯ごたえと旨味のある「大和(やまと)かしわ」が、100万匹以上飼育されていましたが、戦中・戦後の食糧難の時期に姿を消しています。
戦後(昭和49年)にその味を再現するべく、ナゴヤコーチンとニューハンプシャーの子に軍鶏をかけ合わせ、現在の「大和肉鶏(やまとにくどり)」が誕生しました。
そうめんの始まりは平安時代
平安遷都が行われた延暦13年(794)に、大和地方が飢饉におそわれ、この対策のため大神神社(おおみわ神社)の神主が、小麦を挽き、棒状に練って細く伸ばして乾燥させた麺を考案したと
正倉院文書に記録があり、乾燥させることで数年にわたっても長く保存でき、備蓄することで飢饉の際の非常用保存食としても貴重なものでした。
「三輪そうめん」として現在も奈良を代表するものとなっています。
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